オフィスカジュアルを推奨する企業が増えつつある昨今ですが、「この服装はOK?それともNG?」と鏡の前で悩んだことはありませんか?
「オフィスカジュアル」には明確な定義がないため、どこまでが許容範囲で、どこからがNGなのか判断に迷う方は少なくありません。とくに新しい職場や部署では、暗黙の了解を読み取るのも一苦労でしょう。
この記事では、オフィスカジュアルの基本マナーから、男女別の具体的なNGアイテム、さらには判断に迷うグレーゾーンの攻略法までわかりやすく解説します。NG例を知ることで、逆に「これを着ておけば安心」という正解が見えてくるはずです。
そもそもオフィスカジュアルとは、ビジネスファッションにカジュアル要素を取り入れたスタイル。基本的にはオフィス内での就業を想定しつつ、来客対応の際も失礼にあたらない服装が該当します。
まずは、オフィスカジュアルで失敗しないために覚えておきたい基本的なポイントを確認していきましょう。
オフィスカジュアルで大切なポイントは「仕事相手に不快感を与えず、信頼感を損なわないこと」です。
スーツほど堅苦しくある必要はありませんが、あくまでビジネスの場であることを忘れてはいけません。たとえば、社外の人と会う時や、上司にプレゼンをする際に、「この服装で相手に失礼ではないか?」「仕事を任せても大丈夫だと思われるか?」と自問自答してみるのが一番の近道です。
どれだけ高価な服であっても、相手に「だらしない」「場違いだ」と感じさせるものはオフィスカジュアルの装いとしてNGとなります。
オフィスカジュアルにおけるOK・NGの基準は、業種業界や社風によっても大きく異なります。判断に迷ったときは、以下の3点をチェックしてみてください。
・来客の有無:社外の方と頻繁に会う部署であれば、ジャケット着用が基本など、基準は厳しくなります。逆に、内勤のみで来客対応がほとんどない部署は、比較的自由な傾向にあります。
・業界の雰囲気:金融業界や不動産業界などは、スーツに近いカッチリとした服装が求められるケースが少なくありません。一方、IT、クリエイティブ、アパレル業界などは、Tシャツやスニーカーが許容されることも珍しくありません。
・先輩社員や上司の服装:これがもっとも確実な基準です。先輩社員や上司がどのような服を着ているか観察し、アイテム選びや着こなしの基準としてみましょう。
性別に関わらず、ビジネスシーンにおいて「マナー違反」と見なされる3つのNGポイントがあります。
ビジネスファッションの土台は「清潔感」です。不潔な印象や、だらしなさを感じさせる服装は、それだけで信頼感を損ねてしまうリスクがあります。
【NG例】
・シワ・シミ・汚れ:アイロンがかかっていないシャツや、食べこぼしのシミがついた服
・ヨレヨレの襟元:洗濯を繰り返して首元が伸びきったカットソー
・サイズ感が合っていない服:ダボダボすぎてルーズに見える服や、ピチピチで体のラインが出すぎる服
オフィスカジュアルはあくまでもビジネスシーンでの装いなので、過度な露出や派手さはふさわしくありません。目のやり場に困るような服装は、周囲の集中力を削ぐ原因にもなります。
【NG例】
・過度な露出:短パン(半ズボン)やミニスカート、胸元や背中が大きく開いている服など
・派手な色・柄:蛍光色や、大柄で主張が激しいデザイン、ブランドロゴが前面に押し出された服など
リラックス感が強いアイテムは、カジュアルすぎる印象や、「部屋着」のような印象を与えかねません。
【NG例】
・スウェット・ジャージ素材:スウェットパンツやジャージなどはカジュアルな印象が強く、「部屋着」と捉えられてしまうことも。
・ダメージ加工:穴の開いたジーンズや、ほつれ加工のあるデザイン。
・サンダルなど:かかとが固定されないサンダルなどは、カジュアル感が強く、安全面の観点からも避けるべきです。

ここからは、女性のオフィスカジュアルで避けるべきNG例を具体的に解説します。
おしゃれとしては魅力的でも、オフィスでは避けるべきアイテムがあります。
オフィスカジュアルにおける女性のトップス・ボトムス選びでは、「控えめ」であることが大切です。
【トップス・ボトムスのNG例(女性編)】
・オフショルダー・キャミソール:肩やデコルテが大きく出るものは避けましょう。着用する場合は必ずジャケットやカーディガンを羽織ります。
・透け感の強い素材:インナーがはっきり透けて見えるシースルー素材は、ビジネスには不適切です。
・ミニスカート・ショートパンツ:膝上10cmを超えるような丈はNGです。座った時に太ももが露わにならない丈を選びましょう。
足元は意外と見られているポイントです。基本的なマナーとして以下の点に注意してください。
【足元のマナーとNG例(女性編)】
・生足(素足): ビジネスシーンでは、ストッキングやタイツの着用がマナーとされています。夏場でも生足は避けましょう。
・ミュール・サンダル: かかとのない靴は、カジュアルすぎる印象を与えます。
・極端なピンヒール: 10cmを超えるようなヒールは華美な印象は強いだけでなく、歩きにくいためビジネスシーンには不向きです。
服装だけでなく、アクセサリーなどの小物類やネイルなど、身だしなみ全体への配慮も必要です。
【アクセサリー・身だしなみのNG例(女性編)】
・音がなる・大ぶりなアクセサリー:動くたびにジャラジャラと音がするブレスレットやネックレス、大ぶりのピアスなど。
・長すぎるネイル・派手なネイル:パソコンのタイピング音がうるさくなったり、不潔に見えたりする長さはNG。カラーもベージュやピンクなど肌馴染みの良い色が推奨されます。

男性のオフィスカジュアルは、スーツスタイルの崩し方がポイントになりますが、崩しすぎは禁物です。
オフィスカジュアルにおいては、トップスの選び方一つで、印象が大きく変わります。
【トップスのNG例(男性編)】
・襟のないTシャツ一枚:ジャケットのインナーとして着るならOKな場合もありますが、Tシャツ一枚での勤務はラフすぎると判断されることが多いです。襟付きのポロシャツやシャツが無難です。
・フード付きパーカー:カジュアル要素が強いため、基本的にはNGです。
・派手なロゴ・プリント:大きなブランドロゴやプリントが入ったものは避け、無地や細かい柄(ストライプなど)を選びましょう。
男性のオフィスカジュアルにおいて、ボトムスはフルレングスのパンツが基本です。
【ボトムスのNG例(男性編)】
・ハーフパンツ・短パン:夏場であっても、男性の短パン出社を認めている企業はまだ少数派です。
・ダメージジーンズ:ダメージ加工や色落ちが激しいデニムは清潔感を損ないます。
・ダボダボのパンツ:カジュアル感が強く、だらしない印象を与えかねません。ビジネスシーンでは体型に合ったサイズが鉄則です。
オフィスカジュアルの着こなしでは、靴や小物選びにも配慮が必要です。
【足元・小物のNG例(男性編)】
・くるぶしソックス:座った時にズボンの裾が上がり、素肌が見えるのはマナー違反とされます。ふくらはぎまである靴下を選びましょう。
・白のスポーツソックス:学生のような印象を与えかねないため、黒やネイビーなどのダークトーンが無難です。
・汚れたスニーカー:オフィスカジュアルでスニーカーがOKでも、汚れや破れがあるものは論外です。
会社によってはOKな場合もあるけれど、NGな場合もある。「グレーゾーン」のアイテムについては、以下の条件で判断することをおすすめします。
ジーンズ(デニムパンツ)は業界によって判断が大きく分かれます。
・OKなライン:「リジッドデニム」や「ワンウォッシュ」と呼ばれる、色落ちのない濃紺のデニム。シルエットが細身(テーパードなど)であれば、許容されるケースが多いです。
・NGなライン:色落ちしたものや穴が開いたデザイン、切りっぱなしのデザインなどは、カジュアル着として見なされる可能性が高いです。
近年、スニーカー通勤を推奨する企業も増えていますが、どんなデザインでも良いわけではありません。
・OKなライン:レザー素材やスエード素材など、革靴に近い見た目のもの。色は黒、白、グレー、ネイビーなどのベーシックカラーで、ロゴが目立たないシンプルなデザインを選びましょう。
・NGなライン:スポーティーな印象が強いハイテクスニーカーや、派手な色使いのスニーカーは避けるのが賢明です。
今回は、オフィスカジュアルのNG例について男性・女性に分けてご紹介しました。
スーツ・紳士服のはるやまでは、オフィスカジュアルに適したアイテムを、メンズ・レディースともに種類豊富に取り扱っています。
オフィスカジュアルの服装選びにお困りの方は、ぜひ一度はるやま公式オンラインストアをチェックしてみてください。
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