スーツスタイルにおいて、ネクタイはあなたの個性や信頼性、そして相手への敬意を表現する重要なコミュニケーションツールです。
しかし、
「どのようにネクタイを選べばいいかわからない」
「毎回同じネクタイを手に取ってしまう」
「ネクタイの着用マナーや着こなしのコツを知りたい」
と考えている方もいらっしゃるのではないでしょうか。
今回は、ネクタイ選びの基本的な考え方から、スーツやシャツとの具体的な合わせ方、さらにはTPOに応じた選び方まで、網羅的に解説します。ネクタイ選びについて知りたい方はぜひ参考にしてみてください。

スーツに合わせるネクタイを選ぶ際、まず押さえるべきは以下3つの基本的な考え方です。
・色で選ぶ:与えたい印象をコントロールする
・柄で選ぶ:柄の種類と意味を知って使い分ける
・素材・幅で選ぶ|季節感と全体のバランスを意識する
これらを理解することで、ネクタイ選びが格段にスムーズになります。
ネクタイの色は、相手に与える印象を左右する重要な要素です。
以下は、スーツスタイルにおけるネクタイの定番色とその印象です。
・ネイビー系:ビジネスシーンにおいてとくに信頼性が高く、万能な色がネイビーです。誠実で真面目な印象を与え、どんなスーツやシャツにも合わせやすいため、一本は持っておきたいカラーだと言えます。
・グレー系:控えめでありながら、知的で上品な印象を与えるのがグレーです。相手に安心感を与え、落ち着いた雰囲気を演出したい会議や商談の場に適しています。
・レッド系:リーダーシップや情熱、積極性をアピールできるカラーです。重要なプレゼンテーションや商談時など、「ここぞ」という勝負の日に身につけることで、自身を力強く見せることができます。
・ブルー系:ブルー系のネクタイは、爽やかさや冷静さ、清潔感を象徴します。若々しい印象を与えたいときや、クールで知的な雰囲気を演出したいときにおすすめです。
・イエロー系:明るく快活な印象を与え、コミュニケーションを円滑にする効果が期待できる色です。初対面の相手との会食や、社内のチームビルディングなど、明るい雰囲気を作りたい場面におすすめです。
・ブラウン系:アースカラーであるブラウンは、穏やかで堅実、そして温かみのある印象を与えます。相手との距離を縮めたいときや、親しみやすさを演出したいときに効果的です。
ネクタイの柄は、Vゾーンに表情を与え、個性を表現する要素のひとつです。
ここでは、ビジネスシーンで基本となる6種類のネクタイの柄について、その特徴と使い分けを解説します。
・ソリッド(無地):もっともシンプルでフォーマル度が高いデザインです。コーディネートしやすく、シャツやスーツの柄を引き立ててくれます。誠実な印象を与えたい重要な場面で活躍します。
・レジメンタルストライプ:知的で勤勉な印象を与える、ビジネススタイルの定番柄です。ストライプの幅や配色によって印象が大きく変わります。
・ドット(水玉):上品でクラシックな印象を与える柄です。ドットのサイズが小さいほどフォーマル度が高く、大きくなるほどカジュアルな雰囲気になります。ビジネスでは、控えめなピンドットなどがおすすめです。
・小紋柄:小さなモチーフが規則的に配置された柄の総称です。落ち着いた印象を与えつつ、さりげないおしゃれを演出できます。柄の種類が非常に豊富なため、個性を表現しやすいのが魅力です。
・チェック柄:親しみやすく、ややカジュアルな印象を与える柄です。誠実さに加え、温かみのある雰囲気を演出したいときに適しています。重要な会議などの堅い場面よりは、日々の業務や少しリラックスした場面に向いています。
・ペイズリー柄:生命力を象徴する植物模様が起源で、エレガントで貫禄のあるスタイルを演出します。落ち着いた色味のものを選べば、ビジネスシーンでも品格のあるVゾーンを作ることができます。
色や柄に加えて、ネクタイの素材や幅にまでこだわることで、スーツスタイルは格段に洗練されます。ここでは、一歩進んだネクタイ選びの知識をご紹介します。
たとえば、ネクタイに使われる素材としては以下が代表的です。
・シルク:通年使用できるもっとも一般的な素材。美しい光沢と滑らかな肌触りが特徴で、フォーマルからビジネスまで幅広く対応します。
・ウール:秋冬向けの素材。温かみのある質感が特徴で、フランネルやツイードのスーツと好相性です。
・ニット:ややカジュアルな印象を与える素材。春夏はコットン、秋冬はウール素材のものを選ぶと季節感を演出できます。
・リネン(麻):春夏向けの素材。清涼感のある見た目と独特の風合いが魅力で、クールビズスタイルにも適しています。
また、ネクタイの幅についても注目してみましょう。
ネクタイの大剣幅(もっとも幅の広い部分)は、ジャケットのラペル(下襟)の幅と合わせるのが黄金比とされています。全体のバランスが整い、安定感のある美しいVゾーンが完成します。一般的なビジネススーツの場合、7.5cm〜8.5cm程度の幅が標準的です。
豊富な品揃え!
色・柄・素材を選んだら、次はいよいよスーツとシャツに合わせる実践編です。Vゾーンを美しく見せるための基本的なルールを覚えましょう。
ネクタイとスーツ・シャツの組み合わせでは、「同系色」あるいは「補色・反対色」を意識してみましょう。
たとえば同系色であれば、スーツ、シャツ、ネクタイを青系やグレー系など、同じトーンの色で統一することで、Vゾーンにまとまりが生まれて、上品で知的な印象になります。

Vゾーンにアクセントをつけたい場合は、スーツやシャツの補色・反対色を投入するのが効果的。補色とは色相環で正反対に位置する関係の色、反対色とは色相だけでなく明度や彩度も反対に位置する色のことを意味し、これらを組み合わせることで着こなしにメリハリが生まれます。

柄物のコーディネートに慣れていない方は、「スーツかシャツ、どちらかが柄なら、もう一方は無地にする」というルールから始めてみましょう。
たとえば、以下のような組み合わせです。
・柄スーツ × 無地シャツ × 無地ネクタイ
・無地スーツ × 柄シャツ × 無地ネクタイ
・無地スーツ × 無地シャツ × 柄ネクタイ
このルールを意識することで、簡単にコーディネートにまとまりを持たせることができます。

柄物同士を合わせる場合は、それぞれの柄のスケール(大きさ)を変えるのがポイント。たとえば、「細かい柄のシャツ」に「大きい柄のネクタイ」を合わせることで、柄同士が喧嘩せず、すっきりとまとめやすくなります。

ビジネスと一言で言っても、その場面は様々です。ここでは、具体的なシーンに応じた最適なネクタイの選び方を解説します。
ビジネスシーンでは、信頼感と親しみやすさのバランスが重要。ネイビーやグレーを基調としたレジメンタルストライプや小紋柄のネクタイが定番です。
説得力と情熱を伝えたい場面では、エンジやボルドー系のソリッド(無地)タイがおすすめ。自身の主張を力強く後押ししてくれるでしょう。
お祝いの気持ちを表す、華やかで品のある一本を選びましょう。白やシルバーグレーのシルクタイがもっともフォーマルとされています。新郎新婦の友人・同僚といった立場であれば、淡いピンクやイエロー、サックスブルーなど、パステルカラーのネクタイも人気。また、蝶ネクタイ(ボウタイ)も結婚式の定番のネクタイです。
誠実さや真面目さをアピールすることが大切です。
ネイビーベースのソリッドタイか、控えめなレジメンタルストライプがおすすめです。反対に、派手な色柄は避けた方が無難です。
カジュアルなパーティー・食事会など、少し自由度の高い場面では、ニットタイやウールタイで季節感を演出したり、明るい色のチェック柄やペイズリー柄で個性を表現するのもおすすめ。

次は、ネクタイに関する覚えておきたい着こなしのコツやマナーについて見ていきましょう。
弔事以外で黒無地のネクタイを着用するのはマナー違反とされています。とくに、お祝いの席では絶対に使用しないようにしましょう。
派手な色や柄、ブランドロゴが全体にデザインされているようなデザインのネクタイは、カジュアルな印象が強いためビジネスシーンにおいては避けた方が無難です。
ネクタイの結び目の下にディンプル(くぼみ)がないと、Vゾーンが平面的でのっぺりとした印象になってしまいます。結び目の下に、指で軽くくぼみを作る習慣をつけましょう。
ネクタイの先端(大剣の先)が、ベルトのバックルに半分かかる程度が最適な長さです。長すぎても短すぎてもだらしなく見えてしまいます。
言うまでもありませんが、シワやシミのあるネクタイは清潔感を著しく損ないます。着用後は専用ハンガーにかけるなど、日々の手入れを怠らないようにしましょう。
豊富な品揃え!
今回は、ネクタイの選び方についてさまざまな角度から解説してきました。
ネクタイはスーツスタイルの印象を左右する重要なパーツであり、相手に与えたい印象やシチュエーション、スーツ・シャツとの相性を踏まえてチョイスすることで、ぐっとオシャレな印象になります。
スーツ・紳士服のはるやまでは、ネクタイを種類豊富に取り扱っていますので、ぜひ一度はるやま公式オンラインストアをチェックしてみてください。
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