パーティーでのスーツコーデの基本

まずは、パーティーに参加する際のスーツの着こなしの基本を確認していきましょう。

ドレスコードの確認はマスト

パーティーに参加する際は、ドレスコードを確認することが大切です。

ドレスコードとは、パーティーなどの主催者が指定する服装の規定のこと。主催者の意向によってドレスコードの細かさは異なりますが、「フォーマル（正装）」や「インフォーマル（略礼装）」、「スマートカジュアル」といった形で指定されるケースや、身に着けるアイテムやカラーまで指定されるケースもあります。

ドレスコードを守ることは、パーティーや会場の雰囲気を損ねないためだけでなく、参加者全員が気持ちよくパーティーを楽しむためのルールでもあります。

パーティーへの参加が決まったら、まずはドレスコードの有無を確認し、指定がある場合にはドレスコードに則った服装を準備しましょう。

パーティーの雰囲気や主催者・参加者との関係性も考慮

ドレスコードの有無に関わらず、パーティーではスーツスタイルもしくはジャケットスタイルが一般的です。

もしもドレスコードの指定がない場合には、パーティーの雰囲気に合わせて服装を考える必要があります。たとえば、仕事関係のフォーマルなパーティーなのか、あるいはプライベートの友人を中心としたカジュアルなパーティーなのかで、適した服装は異なるでしょう。

また、主催者や参加者との関係性も、パーティーでの服装を決める際に意識したいポイントです。たとえば、結婚式の二次会パーティーであれば、披露宴よりもカジュアルな服装でも問題ないものの、主役である新郎新婦よりも目立つ格好は避けた方が無難でしょう。

このように、ドレスコードの有無に関わらず、パーティーの雰囲気や主催者・参加者との関係性を意識してパーティーに着ていくスーツを選ぶことが大切です。

清潔感のある着こなしを

フォーマル・カジュアルを問わず、パーティーでは清潔感のある着こなしであることが大切です。清潔感に欠ける着こなしでは、主催者に対して失礼にあたるだけでなく、他の参会者に対して不快な思いをさせてしまう恐れがあります。

どんなにオシャレなスーツを着ていても、シワや汚れがついていたり、シャツがヨレていたり、あるいはサイズが合っていなかったりすると、だらしない印象になってしまいます。

パーティーの雰囲気を損ねないためにも、普段以上に身だしなみには気を遣うようにしましょう。

パーティーに着ていくスーツ選び

次は、パーティーに着ていくスーツ選びのポイントを見ていきましょう。

ここでは、パーティーのフォーマル度を
・フォーマル・セミフォーマル
・インフォーマル
・スマートカジュアル
の3つに分けて、パーティーに適したスーツをご紹介します。

フォーマル・セミフォーマルに適したパーティースーツ

記念式典などの格式高いパーティーでは、ドレスコードで「フォーマル（正礼装）」を指定されることがあります。正礼装を求められるフォーマルなパーティーでは、「モーニングコート」や「燕尾服」を着用します。日中のパーティーではモーニングコート、夕方以降に行われるパーティーであれば燕尾服、というように開催時間に合わせて選びましょう。

また近年では、元々は準礼装とされていた「タキシード」を正礼装とみなすケースも増えつつあります。

また、「フォーマル（正礼装）」に次いで格式高い、「セミフォーマル（準礼装）」を指定された場合には、ディレクターズスーツやブラックフォーマルスーツを着用しましょう。

インフォーマルに適したパーティースーツ

結婚式の二次会パーティーや仕事関係のパーティーなどでは、ドレスコードとして「インフォーマル（略礼装）」を指定されることが多々あります。

そのようなパーティーでは、ブラックスーツやダークスーツを着用するケースが一般的です。また、「平服」と指定があった場合もブラックスーツやダークスーツを着用するようにしましょう。「平服」とはあくまで「正装でなくてもよい」という意味であり、「普段着でよい」という意味ではないため注意が必要です。

スマートカジュアルに適したパーティースーツ

友人・知人などを中心としたカジュアルなパーティーでは、ドレスコードとして「スマートカジュアル」や「エレガントカジュアル」が指定されることがあります。

スマートカジュアル・エレガントカジュアルともに明確な定義は存在しませんが、インフォーマルほど堅すぎず、個性を出しやすいシチュエーションだと言えます。ただし、カジュアルといっても普段着のようなスタイルではなく、スーツスタイルもしくはジャケットスタイルでの参加が基本です。

たとえば、ライトグレーやベージュなどの明るめのトーンのスーツをチョイスしたり、柄・デザインが入ったスーツや生地に光沢感があるスーツで華やかさを演出するのもよいでしょう。

パーティースーツに合わせるアイテム選び

パーティーでのスーツスタイルでは、シャツやネクタイ、靴などのアイテムも含めたトータルコーディネートで考えることが大切です。

次は、パーティーでのスーツに合わせるアイテム選びのポイントを見ていきましょう。

パーティーに適したドレスシャツ

ジャケットの下に着用するシャツはやはり白が定番。スマートカジュアルが指定されているパーティーなどでは、シャツの色で個性を演出するのもよいでしょう。

また、パーティーシーンでのシャツ選びでは、襟型にも注目してみましょう。定番のレギュラーカラーやワイドカラーのほか、襟の開きが水平に近いホリゾンタルカラー（カッタウェイカラー）や、蝶ネクタイと相性が良いウイングカラーなどを取り入れてみるのも良いでしょう。反対に、襟先をボタンで留めるボタンダウンカラーのシャツはカジュアルな印象が強いため、華やかなパーティーシーンでは避けた方が無難です。

パーティーでのネクタイ選び

パーティーではスーツに合わせるネクタイにもこだわってみましょう。たとえば、ビジネスシーンではあまり着用することがない蝶ネクタイもおすすめ。蝶ネクタイは元々、燕尾服やタキシードに合わせるネクタイであり、フォーマルな場にも相応しいアイテムです。

また、ドレスコードで「色」の指定がある場合などは、ネクタイで指定の色をさりげなく取り入れるのもオシャレです。

スーツに合わせる靴

パーティーシーンでも、スーツの足元は革靴が基本となります。

フォーマル感が重視されるパーティーであれば、内羽根式のストレートチップ、もしくはプレーントゥの革靴がおすすめ。スマートカジュアルのパーティーなどでは、モンクストラップの革靴や、光沢感が強いエナメルシューズなどで華やかさを演出するのもよいでしょう。

ベストの着用もおすすめ

パーティーでは、スーツのジャケットとシャツの間にベスト（ジレ）を着用するのもおすすめです。

ジャケット・パンツ・ベストが同素材で仕立てられたスリーピーススーツはもちろん、ベストだけ別で用意するのもOK。ベストを着用していることで、クラシカルでオシャレな雰囲気になるだけでなく、ジャケットを脱いだ際にもキッチリ感をキープすることができます。

小物で華やかさをプラス

パーティーでのスーツスタイルでは、小物で華やかさをプラスしてみるのもおすすめです。

たとえば、ジャケットの胸ポケットに挿し込むだけで華やかな印象になるポケットチーフは、パーティーシーンの定番アイテム。そのほかにも、ネクタイピンやラペルピン、カフスなど、取り入れるだけでさりげないオシャレを演出することができるでしょう。

まとめ

今回は、パーティーに着ていくスーツの選び方や着こなしについて解説しました。

パーティーでは、ドレスコードを守ることはもちろん、パーティーの雰囲気や主催者・参加者との関係性を踏まえてスーツの着こなしを考えることが大切です。

パーティーへの参加を控えている方は、今回ご紹介した情報も参考にスーツの着こなしを考えてみてはいかがでしょうか。

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