スーツスタイルにおいて、ネクタイは個性を表現し、第一印象を左右する重要なアイテムです。
しかし、「ネクタイの結び方が分からない」「いつも同じ結び方になってしまう」とお悩みの方も多いのではないでしょうか。
この記事では、初心者向けの簡単な結び方から、印象を変える結び方、綺麗に見せるコツまで、ネクタイの結び方に関する疑問を網羅的に解説します。基本をマスターして、ワンランク上のスーツスタイルを手に入れましょう。
スーツを着こなす上で、胸元の「Vゾーン」はもっとも視線が集まる場所です。ネクタイの結び方一つで、相手に与える印象は大きく変わります。
ネクタイの結び目(ノット)の大きさや形は、全体のバランスを決定づけます。
たとえば、結び目が小さくすっきりしていれば知的で誠実な印象を与え、ボリュームのある結び目は貫禄や華やかな印象を与えます。シーンや目的に合わせて結び方を変えることは、ビジネスにおける重要なコミュニケーションツールの一つと言えます。
ネクタイの結び方には多くの種類がありますが、すべてを覚える必要はありません。
まずは基本の結び方を1つマスターし、そこから少しずつバリエーションを増やしていくのがおすすめです。体型や好みに合わせて、自分をもっとも魅力的に見せる結び方を見つけましょう。

まずは、あらゆるシーンで活躍する基本的なネクタイの結び方を3つ紹介します。
プレーンノットは、もっとも基本的なネクタイの結び方です。結び目が小さくシャープな逆三角形になり、すっきりとした印象を与えます。
レギュラーカラーをはじめ、さまざまな襟型のシャツと好相性で、就職活動、ビジネス、冠婚葬祭など、あらゆるシーンで活躍します。
【結び方の手順】
1.大剣(太い方)を小剣(細い方)の上に交差させます。
2.大剣を小剣の裏側に回します。
3.大剣を前から回して一周させ、輪を作ります。
4.大剣を首元の輪の後ろから前に通します。
5.作った輪の中に大剣を通し、形を整えながら引き上げます。
【動画でチェック】
ダブルノットは、プレーンノットの巻き付けを2回にした結び方で、プレーンノットより結び目が大きくなり、縦長の形になります。
結び目のボリュームがあるため、ホリゾンタルカラーやカッタウェイなど、襟の開きが大きいシャツと好相性。細身のネクタイを使う時や、Vゾーンに少しボリュームを出したいときにおすすめです。
【結び方の手順】
1.プレーンノットの手順3まで行います(大剣を1回巻く)。
2.さらに大剣をもう一周させ、二重の輪を作ります。
3.大剣を首元の輪の後ろから前に通します。
4.二重に巻いた外側の輪に大剣を通し、引き上げて整えます。
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セミウィンザーノットは、結び目が左右対称のきれいな正三角形になるのが特徴。
ワイドカラーやセミワイドカラーなど、襟の開きがやや広いシャツと好相性です。
【結び方の手順】
1.大剣を小剣の上に交差させ、下から首元の輪に通します。
2.大剣を小剣の裏へ回します。
3.前からぐるりと一周させて輪を作ります。
4.大剣を下から首元の輪に通し、作った輪の中に通して整えます。
【動画でチェック】

先述した基本の結び方以外にも、ネクタイの結び方にはまだまだたくさんの種類が存在します。基本の結び方を覚えたら、次は少し応用を効かせて印象を変えてみましょう。
ウィンザーノットは、結び目がふっくらと大きく仕上がる結び方です。セミウィンザーノットよりも結び目が大きく、横幅の広い正三角形になります。
格式高いパーティーや、貫禄を出したいビジネスシーンなどにおすすめの結び方です。
【結び方の手順】
1.大剣を小剣の上に交差し、下から首元の輪に通します。
2.大剣を小剣の裏へ回し、反対側からも下から首元の輪に通します。
3.前からぐるりと一周させて輪を作ります。
4.大剣を下から首元の輪に通し、作った輪の中に通して整えます。
エルドリッジノットは、結び目が何重にも重なり、松ぼっくりや編み込みのように見える非常に複雑で美しい結び方です。一般的な結び方とは異なり、「小剣」を使って結び目を作っていくのが最大の特徴。
無地のネクタイを使うと、編み目の美しさがより際立ちます。結婚式の二次会や華やかなパーティーなどに適しています。
【結び方の手順】
1.大剣を仕上がりの長さ(ベルトのバックル付近)に固定し、小剣を長めに取ります。
2.小剣を大剣の上に交差させ、大剣の裏を回して反対側へ持っていきます。
3.小剣を首元の輪の上から通し、手前に引き出します。
4.小剣を大剣の表側を通して反対側へ持っていき、下から首元の輪に通します。
5.手前にできた輪に小剣を通し、軽く引き締めます。
6.小剣をもう一度大剣の裏に回し、上から首元の輪に通します。
7.余った小剣の先を、首周りのネクタイの裏側に隠して完成です。
トリニティノットは、結び目が3つのパーツに分かれたように見える結び方。こちらも小剣を使って結びます。
左右対称で美しいシルエットで、結び目が大きくなるため、襟の開きが広いワイドカラーのシャツと好相性。結婚式や華やかなイベントにおすすめです。
【結び方の手順】
1.大剣を仕上がりの長さに固定し、小剣を長めに取ります。
2.小剣を大剣の上に交差させ、下から首元の輪に通して手前に引き出します。
3.小剣を大剣の裏を回して反対側へ持っていき、上から首元の輪に通します。
4.小剣を大剣の表側を通して反対側へ持っていき、下から首元の輪に通します。
5.手前にできた輪に小剣を通し、完全に引き締めず緩くしておきます。
6.小剣を大剣の裏に回し、上から首元の輪に通して、先ほど緩くしておいた輪に通します。
7.3つのパーツが均等になるように形を整え、余った小剣を首周りのネクタイの裏側に隠します。
クロスノットは、結び目の表面に斜めのライン(クロス)が入るエレガントな結び方です。シンプルながらも一工夫あるデザインで、おしゃれさをアピールできます。
カジュアルなパーティーや、普段のビジネススタイルに少し変化を持たせたい時におすすめです。
【結び方の手順】
1.大剣を小剣の上に交差させ、下から首元の輪に通して手前に引き出します。
2.大剣を小剣の裏へ回し、反対側へ持っていきます。
3.大剣を前から回して一周させ、輪を作ります。この時、大剣を少しずらして斜めに交差(クロス)させるように重ねます。
4.大剣を下から首元の輪に通し、作った輪の中に通してクロスの形を整えながら引き上げます。
プレーンノットよりもさらに結び目が小さく仕上がる結び方です。結び目が小さい分、大剣の長さを長く取ることができます。ネクタイを裏返しにして結び始めるのが特徴で、厚手の生地のネクタイを使う時や、襟の開きが狭いレギュラーカラー、タブカラーのシャツに合わせる時におすすめです。
【結び方の手順】
1.ネクタイの裏面を表に向けて首にかけます。大剣を小剣の「下」で交差させます。
2.大剣を小剣の上をまたぐようにして、反対側へ回します。
3.そのまま大剣を下から首元の輪に通します。
4.手前にできた輪に大剣を通し、結び目を小さく整えながら引き上げます。
ブラインドフォールドノットは、結び目(ノット)がネクタイの布で覆われ、隠れているように見える結び方です。「目隠し(ブラインドフォールド)」という意味を持ち、結び目が見えないため、アスコットタイのようなクラシックでフォーマルな印象を与えます。
結婚式やパーティーにおすすめの結び方で、とくにスリーピーススーツ(ベスト着用)と合わせると、よりドレッシーに決まります。
【結び方の手順】
1.基本の「プレーンノット」の手順でネクタイを結びます。
2.結び目(ノット)を整えた後、大剣を持ち上げます。
3.大剣を結び目の上から覆いかぶせるようにして、首元の輪の下から裏側へ通します。
4.覆いかぶせた大剣が結び目を完全に隠すように形を整え、ノットを首元に引き上げます。
ノンノットは、その名の通り「結び目を作らない」ように見える結び方です。ネクタイをスカーフのようにふんわりと巻くことで、首元に立体感を持たせます。
リラックスした柔らかい印象になるため、カジュアルなパーティーや、クールビズ期間中のノーネクタイスタイルにアクセントを加えたいときにおすすめです。
【結び方の手順】
1.大剣と小剣を首元で交差させます。(大剣が上になるようにします)
2.結ばずに、交差させた部分をネクタイピンや専用のタイリングで留めます。または、大剣を小剣の裏から回して首元の輪に上から通し、結び目を締めずにふんわりと被せます。
3.スカーフやアスコットタイのように胸元でふんわりと広がるように形を整えます。

結び方の手順だけでなく、仕上げのコツを知ることで、スーツスタイルはさらに洗練されます。
ディンプルとは、ネクタイの結び目の下に作るくぼみのこと。
ディンプルを作ることでネクタイに立体感が生まれ、光の陰影によってVゾーンが華やかに見えます。結び目を締める直前に、大剣の中央を指で折り込んでくぼみを作り、そのまま引き上げるのがコツです。
【動画でチェック】
基本的に、ネクタイの長さは、大剣の先端がベルトのバックルに半分かかる程度がベストとされています。
短すぎるとカジュアルに見え、長すぎるとだらしない印象を与えてしまいます。結び終わった後に長さを確認し、合わない場合は結び始めの位置を調整してやり直しましょう。
結び目が下がってシャツの第一ボタンが見えていると、だらしない印象になります。
結び目を整えたら、小剣を引きながらノットを首元までしっかりと引き上げ、緩みがないように密着させましょう。
就活や新入社員には、清潔感と誠実さが求められます。そのため、ネクタイの結び方はシンプルで崩れにくい「プレーンノット」がおすすめ。柄は無地(ソリッド)やストライプ(レジメンタル)を選び、色はネイビーやブルー系を選ぶと好印象を与えやすくなります。
結婚式やパーティーなどのお祝いの席では、華やかさを出すことも大切です。
結び方は、立体感が出る「セミウィンザーノット」や「ウィンザーノット」がおすすめ。色は白やシルバーが基本ですが、カジュアルなパーティーならパステルカラーなども適しています。ディンプルをしっかりと作りましょう。
普段のビジネスシーンでは、相手に信頼感を与えることが重要です。
基本は「プレーンノット」または「セミウィンザーノット」です。柄は小紋柄やドット柄などを選び、派手すぎない落ち着いた色合いを合わせるとスマートにまとまります。
ネクタイに関するよくある疑問やトラブルとその解決法をご紹介します。
A.結び始める際の大剣の長さを調整してください。
小剣が長くなってしまう場合は、最初に大剣を長めに取ってから結び始めることで解決します。プレーンノットなどの結び方の種類によって消費する長さが異なるため、何度か試して自分のベストな位置を見つけましょう。
A.そのまま引っ張って外すのはNGです。
ネクタイの生地が傷み、シワや型崩れの原因になります。外す時は、結んだ時の逆の手順で丁寧に解くのが正しい方法です。小剣を引き抜き、結び目をゆっくりとほどいてください。
A.シワがついた場合は、スチームアイロンの蒸気を浮かせて当てるのが効果的です。
直接アイロンを当てると生地がテカってしまうため注意しましょう。保管時は、丸めて収納するか、専用のネクタイハンガーにかけておくことでシワを防げます。
ネクタイの結び方は、ビジネスパーソンにとって必須のスキルです。まずは簡単な「プレーンノット」から始め、慣れてきたら、シャツの襟型やTPOに合わせて結び方を変えることで、さらにお洒落を楽しむことができます。
今回ご紹介した情報も参考に、ネクタイの結び方を意識してスーツスタイルを格上げしましょう。
スーツ・紳士服のはるやまでは、ネクタイを種類豊富に取り扱っています。自分に合ったネクタイをお探しの方は、ぜひ一度はるやま公式オンラインストアをチェックしてみてください。
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1974年の設立以来培ってきた圧倒的な流通経路を駆使し、大量仕入れや国内外の生地メーカー様との共同開発などで素材の低コスト化に成功しました。
また実用的な機能性を生み出す仕立て、ディテールにまで気を配ったデザインを徹底的に追求し、高品質・低価格を実現しています
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当社は、取引先様との共栄共存を重視した経営姿勢を貫いてきたことから、多数の取引先に恵まれ、豊富なブランド商品を多数取り揃えることが可能になっています。また、仕入れ先と一体になった商品開発がかのうであり、これにより「機能性の高さ」と「ファッション性の高さ」を同時に追求する強みを持っています。