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- 田原コンサート
Sewing- 縫製 -
ハンドメイドで成せる
ネック中心設計
上衿(カラー)の取り付けは服のバランス・着心地を左右する要。
ミシンで一気縫いすることなく、手縫いで中央から一針一針丁寧に。
首に吸い付き軽い着心地となります。
立体縫製を保形するためのこだわり
商品ごとに毛芯を使い分け
スーツの構成は台芯、肩芯、胸増芯、フェルトの四層構造になるものが多いです。
また夏用ジャケットはフェルトを抜いて三層のものを使う場合もあります。
それぞれ
ⅰ.台芯 -ジャケットフロントのシルエットを保形
ⅱ.肩芯-肩から胸のシルエットを保形
ⅲ.胸増芯-胸の高さ(ボリューム)を保形
と役割を担っています。
毛芯はラペルを含む前身全体にⅰ.台芯を据え、胸ポケットから肩にかけてⅱ.肩バス芯が入り、肩バスに重ねてウエスト位置まで入るⅲ.胸増し芯を入れます。
更にその胸増しを覆うようフェルト芯が入り4層構造の毛芯となります。
台芯は上質な物は通常、ウール(羊毛かキャメルヘアー)と麻の混毛のものが多いです。
安価なものは化繊のもあるが田原コンサート製の商品には表地との相性を考え天然繊維のものを使用しています。
肩芯や胸増芯には馬の毛「バス芯=馬巣芯」を使用
通常は馬の鬣(たてがみ)をつなぎ合わせたものを使うが、馬の尻尾の毛は、鬣に比べハリがあり胸の高さを出すことができるので、上質な仕立てには不可欠な素材であるため当社では本バス芯を肩芯に多く使用いたします。
毛芯=スーツの骨格です。
毛芯を使用することにより、保形性が高く、芯を据えることで立体的に縫われた表地を立体のまま保つことができます。
毛芯縫製で抜群の保形性となり長期間ご愛用いただけます。
田原コンサートでは商品ごとに毛芯の使う割合を変え、その季節に合った着心地の良い縫製を行っています。
Lineup- 商品 -
スリム
History- 歴史 -
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- 1958
- 大阪市京橋にて田中格郎氏を中心に6名で紳士服縫製を始める。
【創業当時の田原コンサート】
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- 1964
- 現在の地大阪市鶴見区諸口に田原コンサート株式会社を設立。
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- 1978
- アメリカハンプシャー社と技術提携を結び技術向上と、海外からとにかく新しいデザイン技術を取り入れた。
またこの頃より有名ブランドの縫製を多く手掛けることになった。
【工場内風景】
当時より同じプレス機を使用している。 -
- 1980-
- はるやまにも「一流ブランド」の仕様や縫製技術をふんだんに使用したものを大阪工場で製造し投入。
当時小売店が工場と直接やり取りを始めたのは、はるやま商事と田原コンサートが初めてと聞いている。
良いものをより安くという理念を形に。
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- 1990-
- 90年代よりブランドブームの中、名だたるブランドの縫製を手掛けることとなる。
【約40年前の一流ブランドスーツ】
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- 2000-
- 当時90年代半ばより台頭してきたセレクトショップブームの中5大セレクトショップの製品すべてに携わる。
このような時代背景の中良いものを作り続け、パリコレ出品ブランドの縫製も行い新たな試みも開始。
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- 2010-
- 2012年日本メンズファッション協会(MFU)よりMFUマイスター<技術遺産>の称号を受賞。
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- 2013
- 田中哲昭が2代目社長に就任。
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- 2016
- 岡山津山工場を切り離し分社化。(津山工場は岡山田原コンサート株式会社となる。)